いつもここにいるよ

あなたがいて、うれしいです

ティク・ナット・ハン 「私を本当の名前で呼んでください」

20年以上前でしょうか、友人の家の壁に留めてあった一篇の詩にくぎ付けになりました。 「私を本当の名前で呼んでください」 私が明日発つと言わないで なぜって いま もうすでにここに着いているから 深く見つめてごらんなさい 私はいつもここにいる 春の小…

「さあ、クロ。あの夢を見たのは誰なのか一緒に考えてみましょう」 願望実現

「過ぎ去ったことしか思い出せない記憶は片手落ちな記憶です」 「鏡の国のケーキの扱い方を知らないね。ここじゃ先に配って、あとから切るんだ」 鏡の国のアリス <鏡の迷宮から抜け出す> 過去・現在・未来に起こりうる全てのシナリオが保管されているとい…

あなたへ・・・   「あしあと」

あしあと ある夜、わたしは夢を見た。 わたしは、主とともに、なぎさを歩いていた。 暗い夜空に、これまでのわたしの人生が映し出された。 どの光景にも、砂の上にふたりのあしあとが残されていた。 一つはわたしのあしあと、もう一つは主のあしあとであった…

「わたくしといふ現象は」  リンゴが空へと落下する? 3

「・・・風景やみんなといっしょに せはしなく明滅しながら いかにもたしかにともりつづける 因果交流電燈の ひとつの青い証明です (ひかりはたもち その電燈は失はれ)」 「春と修羅」序 宮沢賢治 私たちの世界の根底には「一つのエネルギーフィールド」だ…

リンゴが空へと落下する? 2 「光の海」

「在る」とは見えている姿ではない 「無い」もまた見えていないことではない 世界の実存は 世界のなかにはない ルーミー(13世紀の神秘主義詩人) 中学生の時、英語の先生に目をかけられ(つけられ)授業中必ず2,3回は指されていました。 そんな英語の授…

リンゴが空へと落下する? 1

春いっぱいの毎日ですが、すみません秋の日の出来事の話しです。 子どもが小学生の頃、学校から図工で使うため、木の実を持って来てください、と言われました。 その頃引っ越したばかりで、近くで木の実が落ちている場所がよくわからず、確か前に子どもと行…

テンベアする世界

サヘール ー遊牧の原像を訪ねてー 寺田 周明 写真集 サヘール(Sahel)とはサハラ砂漠を中心にした南縁部に広がる半砂漠の乾燥地域である。 私は「砂漠に立ちたい」とずっと思っていました。残念ながら行くことができないので、寺田氏の撮影旅行記と合わせな…

ここはやっぱり「海からの贈り物」 アン・モロウ・リンドバーグ

今まで本を読んで、尊敬したり、憧れたり、好きになった人たちがいっぱいいますが、「この人とと直に出会って、友人になりたい(こうして言うこともとても勇気のいることですが)」と切に思った人は実は意外に少なくて、二人です。ひとりは須賀敦子さん、も…

東田直樹さん 「人にならなければいけない」

以前にブログで紹介した「跳びはねる思考」を書いた東田直樹さんの講演会に、今日行ってきました。 東田さんが書いた原稿を、中央の画面に映しながら、東田さんが読んでいきます。 初めは奇声を発しているとしか思えずに、画面の文章だけを目で追っていまし…

世界はときどき美しい

雲の切れ目から太陽光が帯状に伸びて見える、私の大好きな光景です。 この現象を旧約聖書のヤコブが見た夢にちなんで「天使の梯子」とも言うそうです。 旧約聖書 創世記28章12節 「ヤコブはベエル・シェバを立ってハランへ向かった。 とある場所に来たとき、…

「ルチアさん」ーどこか遠くのきらきらしたところー

作 高楼 方子 絵 出久根 育 「たそがれ屋敷」と呼ばれる家に、美しいお母様とスゥと、ルゥルゥという二人の少女が暮らしていました。 ある日、この屋敷に、新しいお手伝いさん、ルチアさんがやってきます。ルチアさんは、二人にとって不思議な人でした。なぜ…

東田 直樹 「どこかで誰かが自分を待っている」

「跳びはねる思考」 会話のできない自閉症の僕が考えていること 東田 直樹 東田さんは自閉症です。 「どんな病気か・・・ 脳の発達・成熟が障害されることにより、心を通わせることが不自由な、3歳までに発症する神経発達の病気です。子どもの0・1~0・…

神泉の「仔鹿」が見たい!

徳岡 神泉 「仔鹿」 「蓮」 「流れ」 以前テレビで神泉の「仔鹿」を見て、引き込まれてしまい、ネットで画像を探してプリントアウトしたのを、本棚に入れたままにしていました。 徳岡神泉(1896~1972) 京都生まれの日本画家で、途中で大きな挫折を味わいま…

村上春樹「夢を見るために 毎朝僕は目覚めるのです」

「夢を見るために 毎朝僕は目覚めるのです」 村上春樹 インタビュー集 文芸春秋 2010年 公のメディアの前に、あまり出ることがない村上氏のインタビュー集です。 『1Q84』のBOOK1,2を書き終えた、(しかしまだ刊行されていない)時期にあたります。 題名…

福岡伸一 「世界は分けてもわからない」 君が皮膚の細胞になるのなら・・・

「世界は分けてもわからない」 福岡伸一 講談社現代新書 福岡氏は分子生物学専攻の生物学者です。 難しい細胞や微生物のことを、絵画や文学を織り交えながら説明してくれます。 本書の中の「細胞は互いに『空気』を読んでいる」が面白かったです。 すべての…

詩人の言葉は漂流瓶  パウル・ツェラン

切りとれ あの祈る手を 空中 から 目の 鋏で、 その指先を詰めよ お前の接吻でーーー 折り畳まれたものが 今 息を呑ませる有り様で生じる。 パウル・ツェラン全詩集 Ⅰ~Ⅲ 中村朝子 訳 青土社 1970年「光輝強迫」 中村朝子 訳 佐々木 中氏の本の題名になった …

読むことは実は恐ろしいことかも知れない

佐々木 中 「切りとれ、あの祈る手を」 ・・・<本>と<革命>をめぐる五つの夜話・・・ 佐々木氏は本を読むことは自分の中に変革が起き、生き方が変わらざるを得なくなり、その生き方がさざ波のように他の人に影響を与える。歴史上の大きな革命もたった一人…

これは何でしょう?

これは何でしょう? メキシコ系アメリカ人(?)のお土産です。彼は「カメ、カメ!」とのこと。 これがカメ?ちなみに頭は日本の”あかべこ”のようにゆらゆらとします。 カエルのような顔、カタツムリのような体、何かの動物的な足(向きが変!) 見れば見る…

「ラムサの教え」とガンダルフ 2

「ラムサの教え」より <エネルギーについて> エネルギー自体は純粋であり、それは思考を運んでいる波である。それは動いている思考だ。エネルギー自体に善悪はない。全くの永遠の光の中では善いものも悪いものもない。 <隠されたもの 聖なる知識> あらゆ…

「ラムサの教え」とガンダルフ

「ラムサの教え」 ラムサとはJZ・ナイトという女性がチャネリングしている存在です。 JZ・ナイトによると、1977年にはじめて、彼が彼女のキッチンに現れたそうです。彼の身長は2メートルを優に超え、光り輝美しい姿でじっと立ち、太陽のような笑顔で 「私の…

ルーミーとダンス

今日からブログスタートです! わ我が家の本棚から思いつくままにピックアップして、想いを綴っていこうと思います。 かなり偏っている本棚だなあと思いますが、それがそのまま私だということで、まさに自分を知ることにもなるのかも知れません。 <メヴラー…