いつもここにいるよ

あなたがいて、うれしいです

2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「わたくしといふ現象は」  リンゴが空へと落下する? 3

「・・・風景やみんなといっしょに せはしなく明滅しながら いかにもたしかにともりつづける 因果交流電燈の ひとつの青い証明です (ひかりはたもち その電燈は失はれ)」 「春と修羅」序 宮沢賢治 私たちの世界の根底には「一つのエネルギーフィールド」だ…

リンゴが空へと落下する? 2 「光の海」

「在る」とは見えている姿ではない 「無い」もまた見えていないことではない 世界の実存は 世界のなかにはない ルーミー(13世紀の神秘主義詩人) 中学生の時、英語の先生に目をかけられ(つけられ)授業中必ず2,3回は指されていました。 そんな英語の授…

リンゴが空へと落下する? 1

春いっぱいの毎日ですが、すみません秋の日の出来事の話しです。 子どもが小学生の頃、学校から図工で使うため、木の実を持って来てください、と言われました。 その頃引っ越したばかりで、近くで木の実が落ちている場所がよくわからず、確か前に子どもと行…

テンベアする世界

サヘール ー遊牧の原像を訪ねてー 寺田 周明 写真集 サヘール(Sahel)とはサハラ砂漠を中心にした南縁部に広がる半砂漠の乾燥地域である。 私は「砂漠に立ちたい」とずっと思っていました。残念ながら行くことができないので、寺田氏の撮影旅行記と合わせな…

ここはやっぱり「海からの贈り物」 アン・モロウ・リンドバーグ

今まで本を読んで、尊敬したり、憧れたり、好きになった人たちがいっぱいいますが、「この人とと直に出会って、友人になりたい(こうして言うこともとても勇気のいることですが)」と切に思った人は実は意外に少なくて、二人です。ひとりは須賀敦子さん、も…

東田直樹さん 「人にならなければいけない」

以前にブログで紹介した「跳びはねる思考」を書いた東田直樹さんの講演会に、今日行ってきました。 東田さんが書いた原稿を、中央の画面に映しながら、東田さんが読んでいきます。 初めは奇声を発しているとしか思えずに、画面の文章だけを目で追っていまし…

世界はときどき美しい

雲の切れ目から太陽光が帯状に伸びて見える、私の大好きな光景です。 この現象を旧約聖書のヤコブが見た夢にちなんで「天使の梯子」とも言うそうです。 旧約聖書 創世記28章12節 「ヤコブはベエル・シェバを立ってハランへ向かった。 とある場所に来たとき、…

「ルチアさん」ーどこか遠くのきらきらしたところー

作 高楼 方子 絵 出久根 育 「たそがれ屋敷」と呼ばれる家に、美しいお母様とスゥと、ルゥルゥという二人の少女が暮らしていました。 ある日、この屋敷に、新しいお手伝いさん、ルチアさんがやってきます。ルチアさんは、二人にとって不思議な人でした。なぜ…

東田 直樹 「どこかで誰かが自分を待っている」

「跳びはねる思考」 会話のできない自閉症の僕が考えていること 東田 直樹 東田さんは自閉症です。 「どんな病気か・・・ 脳の発達・成熟が障害されることにより、心を通わせることが不自由な、3歳までに発症する神経発達の病気です。子どもの0・1~0・…