インド舞踊「バラタナティアム」
インド舞踊のレッスンに行ってきました。
私が習っているのは、南インドを代表する古典舞踊でバラタナティアムといいます。
ヒンドゥーの神々を讃える踊りなので、神への思慕や精神性の希求を表現しています。
官能的な身振りはなく、直線的でどこか男性的でもあります。
幾何学的な動きを組み合わせ、身体で曼荼羅を表現します。踊るヨガとも言われています。
かなりハードな動きで、体力と集中力が必要です。今日も汗を流してきました。
稽古の始めと終わりにマントラを唱えます。意味は・・・
「神よ我らを共に護りたまえ、
我らを共に養いたまえ、
我らを共に力合わせて 人の善のために働かしめたまえ、
我らの学びを光りある意味深きものとなしたまえ、
我らを憎み合うことなからしめたまえ
平安あれ、平安あれ、全き平安あれ」
稽古の間は一挙手一投足に意識的であるよう言われます。
今日は特に「視る」ことを注意されました。
「視線の行くところに意識が行き、意識が行くところに想いが行く」と。
目の動きでカウントをとったり、表現に必要な視線がありますが、その「視る」はぼんやり眺めるようではなくきちんと見定めなくてはなりません。
かなり早い動きの時でも、視線をうろうろさせると注意されます。次の動作を考えているような目は先生にすぐにわかります。
「ヒマラヤの山を表現する時は壮大なヒマラヤの山々を見なさい、星を表現する時は空に輝く星を見なさい、踊りを見ている人にもヒマラヤや星が見えるように。」
神話が題材なので、時には「宇宙の果て、天界を見るように」とまでなります。
とてもそこまではまだできませんが、きちんと視る練習は日常でも大事なことだと思います。丹田を据えた視方ができると意識もぶれなくなります。
物事をぶれない意識で視ることは、私にとって仕事や生活で大事なことです。
先生は「踊りだけを教えるのではない」と初めからおっしゃっていました。
習い始めて6年目になりますが、その意味が身に沁みてわかります。
先生は日本人ですが、インドで Leela Samson 女史に師事されました。
Leela Samson 女史の動画がありますので、よかったら観てください。
少々長くて、画面がやや暗いのですが、最高の踊りです。(連休中でもあるので時間のある時にゆっくり観てもらえたら・・・と期待のアップ)
https://www.youtube.com/watch?v=IJ9J3krFd4w