ひかる
職場が図書館に隣接しているので、よく昼休みに避難します(〃艸〃)
最近小さな詩集を借りたらとても良かったので、返却する前に好きな詩をブログに残すことにしました。
詩と写真と音楽を合わせていくつか紹介できたらと思います。
一緒に味わってもらえたら嬉しいです。
ひかる
わたしは だんだん
わからないことが多くなる
わからないことばかりになり
さらにさらに わからなくなり
ついに
ひかる とは これか と
はじめてのように 知る
花は
こんなに ひかるのか と
思う
大人になると「わかっている」ことが多くなります。
わかったような気になってしまう危険。
いくつになっても、「わかっている」ことを疑えるようでありたい、
「わからない」という不安定な場所に立てる勇気を持ちたいと思います。
自分を護ることをやめた時、初めて「知る」ことができるのかもしれない。
幼子のように・・・
詩集「草にすわる」 市河紀子 選詩 理論社
さくらの はなびら
えだを はなれて
さくらの はなびらが
じめんに たどりついた
いま おわったのだ
そして はじまったのだ
ひとつの ことが
さくらに とって
いや ちきゅうに とって
うちゅうに とって
あたりまえすぎる
ひとつの ことが
かけがえのない
ひとつの ことが
(この写真は去年の桜です)
「 あたりまえ過ぎることの奇跡」を、私はどれだけ本当に感じているだろう。
花びら一枚の出来事が自分とつながっていると、感じることができるだろうか。
まど・みちおさんは、自分にとってどころか、宇宙にとってかけがえのない出来事だと感じています。
詩は、乱暴に日々を過ごしてしまっている自分に正気に戻るようにと教えてくれます。
気まぐれな更新なのに、ブックマークに嬉しいコメントをいただいて本当に感謝です。
みなさんのコメントを読みながら、ブログが私にとってどんなに大事な場所なのかとあらためて思いました。
自分の歩幅で、自分らしくいられる場所を大事にしていきたいと思います。
再開!と大きな声では言えませんが、またよろしくお願いします。