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「ひらめき」を生む「穏やかなカオス」

高専祭に行ってきました。

高校の文化祭というよりも、大学祭の雰囲気でした。

 若いっていいですねェ・・・

 

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お昼は焼きそばと唐揚げクレープ(美味しかった!) こんなところにisakuさん!(ではなかった)

 

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 ペッパー君にも会いました!

 

理系の学校なので、主人はスタスタと制御情報工学科?の「翼の性能シュミレーション」(何?)体験授業の教室へ・・・「待って!」

 

『翼の厚み、反り、を入力して「揚力」と「効力」の値が算出され、その関係を・・?????』

主人と息子は嬉々としてパソコンに向かい、私は横で口だけ参加。

 

先生や生徒の研究室も窓からのぞいて、部屋の混沌さがまさに「研究の現場」という感じがしました。

 

たまたま読んでいた「ひらめきはカオスから生まれる」

が妙にリンクしてしまったので、私的にピカッとしたところをピックアップします。

 

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カオスというと、ただの混沌、秩序の欠けた状態、目標のない行動を浮かべやすいですが、

「進化」いえそれ以上の「革命」を招くのです。

 

多様な進化を遂げる自然界を見れば、まさに「余白」と「異分子」をこよなく慈しんでいるのがわかります。

小惑星の衝突で多くの生物が絶滅したと言われますが、そのカオスの中「わずかな異分子」が生き残り、天敵が消滅した後の開かれた生態系という「余白」のなかで進化していきました。

 

また、有名な発見や発明、芸術がカオスから生まれていることも、多く知られているところです。

 

 しかし「カオス」もあまりにも無秩序では何も生み出せません。

(我が家はカオス状態の部屋が多いです(/_;))

 

筆者がいう「ひらめき」に必要な「穏やかなカオス」の3要素は?

「余白」

「異分子」

計画されたセレンディピティ(偶然性)」

 

 

相対性理論」を発見したアインシュタインは、どう見ても怠け者とみられていましたが、彼の脳内では「穏やかなカオス」に必要な「余白」が働いていました。

脳神経科学では、何もしていない時でも脳みそは全力で機能しており、いえそれどころかその時こそ、脳の各部を接続する広範なネットワークが活性化するそうです!

 

ハリーポッター」の作者J・K・ローリングは、乗っていた列車が事故で立ち往生してしまい、窓から外の景色をぼんやり眺めていた時の様子をこう語っています。

 

『そのアイディアは、どこからやってきたのか見当もつきません。

でも、とにかくやって来たのです・・・完璧な姿で。

主人公ハリーにはじまり、すべての登場人物と場面が、一気に頭の中に流れこんできたのです』

 

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宮本茂という人を知っていますか?私は知りませんでした。

宮本氏は漫画家や人形師にあこがれる若き夢想家でした。

大学の授業も半分しか出席せず、フォークソングに熱をあげていましたが、幸運にも任天堂に採用されました。社長は彼の採用に消極的だったそうですが、それには不思議な縁が働いたようです。

 

技術系の会社内では異分子であった彼は、会社の熾烈な技術開発競争から解放されて自由な発想で仕事ができました。

そこで生まれたアイディアが『スーパーマリオブラザーズ』です。

異分子の彼だったからこそ、テレビゲームを支えていた技術的な世界と、彼が好きだった漫画やファンタジーの世界という二つの世界を織りあわせることができたのです。

 

もしも、町を歩いているときに目に入るものが、すべて見た以上のなにかだとしたらどうだろう?

Tシャツにジーパン姿の若者がじつは戦士だったり、なにも見えない空間が驚くべき別世界への扉だったり・・・

人ごみの町中で空を見上げたとき、常識では存在しえないものがそこにあったらどうだろう?

あなたは、首を横に振って「ありえない!」と無視することもできる。

けれども、この世には想像以上に知られざるものが存在するのだと、謙虚に受け入れることもできるだろう。

ひょっとすると、あなたの眼前には本当に別世界への扉があるのかも知れない。

中に入ることを選んだなら、そこに思いもよらぬものを数多く発見するはずである。

 

                    宮本茂の創造にたいする姿勢   本文P.151~152より

 

 

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「余白」と「異分子」だけではただのカオス(混沌)になりがちです。

いつもぼんやり何もしないでいることや、むやみにまわりを引っかき回してしまうことがひらめきを生むわけではありません。(耳が痛い・・・)

 

会社や集団で必要になるのがカオスの方向性をコントロールする「計画されたセレンディピティ」です。

例として、意図的に様々な立場や個性の人を混ぜたパーティの場を持つこと、会議の前1分間の沈黙をあげています。

 

もちろん、普段から求め続けて、努力をすることが大前提だそうです。(そうですよね)

 

私はぼんやりとしていることが多いので、自分としては「余白」はかなりいけるかと思いましたが、何もしなくても素晴らしいアイディアが向こうからやってくるわけではないそうで、J・K・ローリングはただ待っていたわけではなく、6歳の時から物語を書き続けていたそうです。(とほほ・・・と言ってもいいですか?)

 

何かにつけて精神的に強烈なカオスがよく訪れてしまいがちな私として、参考になったこと。

「余白」については、沈黙、間合いを意識的にとるように心がける。(リラックスも大事!)

「異分子」については、苦手と思っていたり、縁がないと思っているものをあらためて見つめて、できたら取り入れてみる。

 

「ひらめき」が訪れるかな?!

挑戦してみようと思います。(^_-)-☆   (努力、努力・・・)