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神泉の「仔鹿」が見たい!

   徳岡 神泉 

   

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             「仔鹿」

 

 

 

 

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              「蓮」

           

 

 

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              「流れ」

 

以前テレビで神泉の「仔鹿」を見て、引き込まれてしまい、ネットで画像を探してプリントアウトしたのを、本棚に入れたままにしていました。

 

 徳岡神泉(1896~1972) 

京都生まれの日本画家で、途中で大きな挫折を味わいますがその後、”神泉様式”とも言われる幽玄な画風を確立したとあります。

 生涯にわたり心の目で対象を凝視しつづけた画家です。

 

神泉が凝視し続けたものは・・・怖いくらいの静寂を感じます。

作品を 実際に見てみたいと思いながらまだ見ていません。

テレビや、ネット画像でこんなにすごいのに、実物の前に立ったらどうなるのだろうかと思います。

 

 

彼は「対象と自己との間には、自己意識や俗塵などの雑念妄想が雲のように去来している。それらの俗念をはらいのけたとき、はじめて対象即自己となり、遂には自己もなく対象そのものもない世界に到達しうる。その境地が真に自分の求める世界だと信じた」

 「仔鹿」について「奈良でよく見かける風景ですが、夕暮時何処からともなく集まってきた鹿が、静かにひびく梵鐘の音に吸い込まれるように、薄暗の中を一匹一匹消えてゆきます。ぽつんと一匹とりのこされた鹿ーこうした情景の中に響く梵鐘の気持ちを描いたものです」と語っています。

 

 東京国立近代美術館に所蔵してあるそうなので、問い合わせてみようと思います。